静岡県の川勝平太知事。知事を4選務めるなど、長く静岡県の長を務めている政治家ですが、近年ではリニアの開通に関して、JR東海と揉めて結果開通が遅れるなど賛否両論になっています。
また問題発言が多いことでも知られ、2024年4月に県職員に向けて、「牛の世話と違って(あなたたちは)知性が高い」と発言し大きく批判されています。
その後、4月2日に6月の議会をもっての辞職を発表しました。
流石にここまで、短期間に不適切発言を連発されると、それはそうするしかないかなという感じですよね。
そんな川勝知事ですが、過去に何度も発言がきっかけで炎上し批判されています。
今回はそんな過去の炎上発言をまとめてみました。
目次
1 御殿場に対して「コシヒカリしかない」発言
「コシヒカリしかない」発言の経緯:
2021年10月23日、川勝知事は無所属・新人候補の応援演説で「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」と発言し、
県内外で大きな波紋を呼びました。この発言は、県を分断する発言として問題視され、県議会から辞職勧告決議が可決されました。
静岡県全体の長である知事が、特定の地域を揶揄する発言は信じられませんね。地域ごとの分断を生むだけでなく職業に対する差別にもつながる発言をしては、批判されるのは当然だと思います。
この川勝知事の発言は全国的にも批判を浴び、県民からも多くの苦情が寄せられました。
史上初めて辞職勧告を受けた知事
この発言を重く見た静岡県議会は、2021年11月24日に川勝知事に対して辞職勧告を決議します。採決の結果、賛成47・反対19で辞職勧告決議案は可決しました。
辞職勧告は法的拘束力ないものの、県政史上初めて辞職勧告を受けた知事という不名誉な記録が残りました。この勧告後も川勝知事は辞職をしていません。
2 給与返上の約束について「約束はしていない」発言
上記の「コシヒカリ発言」と辞職勧告が可決したことを受けて、川勝知事は給与返上を「県民の皆様へお返しする」と表明していました。
しかし、それが給与も賞与も満額支払われていることが発覚し今度はこの返上の約束について「県民と約束していない」との発言をしました。
川勝知事は、記者からの質問に対して「私は県議会に給与減額の条例案を提出するという具体的な行動だけが、県民の皆さまへのお約束になると考えておりました」と述べ、「約束はしていない」との発言について「言葉が足りず反省をしている」と語っています。
何か論点ずらしいますが、文脈的に自主返上すると誤認させるような発言をしておいて、「言葉が足りず」とは、なんかとても残念な行動ですね。
3 県議に「ごろつきがいる」発言
2020年12月19日に公明党県議団と知事室で面談した際、川勝知事が「やくざもいるじゃないですか。ごろつきもいるじゃないですか」と発言。
この発言は、県がJR東静岡駅近くに建設を計画している「文化力の拠点」について、見直しを求めている県議会の自民党会派の一部の議員を念頭に置いたものとみられていますが大きな批判をされることとなり、
急きょ会見を開き、発言について「ごろつき」「やくざ」という言葉は誠に不適切な表現であったと謝罪。
4 「勉強よりボールを蹴ることが一番重要何よりも重要」発言
2024年3月13日、女子サッカーチーム「静岡SSUボニータ」からの表敬訪問で、川勝知事は藤枝東高校について「「サッカーをするために入ってきている。勉強よりもボールを蹴ることが一番重要」」発言を行いました。
この発言は、学業よりもスポーツを重視する姿勢を示しており、教育的観点から問題視されました。
5 「男の子はお母さんに育てられるから」発言
また上記の「静岡SSUボニータ」との同じ面会内で、川勝知事は男性の家事・育児参画について「男の子はお母さんに育てられるから」と発言。
この発言は性別による役割分担を強調し、ジェンダー・バイアスを露呈したものとされました。
多様性が叫ばれている中で、昔ながらの母が子育てという価値観を出した発言は、疑問に感じてしまいますね。
6「磐田は浜松より文化が高い」発言
これも同面談の際、川勝知事は「磐田はもともと浜松より文化が高い」と発言。この発言は地域差別と受け取られ、物議を醸しました。
7 「牛の世話と違い知性が高い」発言
2024年4月1日、新年度の新規採用職員に向けての訓示の中で「毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方たちだ」と発言。
これが明らかに農業に対する侮蔑だとして、怒る人が続出しました。中には「即辞任レベル」「選民思想」という声も見られてるほど、大きく炎上しました。
先述の藤枝東高校からの発言から間もない中でこういった発言が出てしまうのは、この発言のようなことを普段から思っているのだなということが伺えます。
まとめ
この記事では静岡県・川勝平太知事の過去の問題発言・行動についてまとめました。
これまで何度も不適切発言で炎上を繰り返してきたことがわかりました。
どうも川勝知事は好戦的な性格で、誰かを誉める際に他の誰かを卑下することを多用しているのと、価値観が古い人なのかなと印象を受けました。